CCNA実機ラボ#1:Static Routing Configuration:構築Step2

【構築手順】

●Step2

隣接しない機器=直接接続していないセグメント(192.168.x.0 /24)への疎通確認

 

Step1にて基本構成を構築しました。

状況確認をしましょう。

◆まずはR1からR2(192.168.1.2)へpingを打ちます。

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これはしっかり通ります!!!!!

 

 

◆次にコンソールケーブルをR2に挿して、R2からR3(192.168.2.2)へpingします。

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これも通ります!!!!!

 

 

※ここからが戦いです

◆R1からR3(192.168.2.2)へpingを打ってみましょう。

→どうなると思いますか???

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これは通りません.....なぜ.....

 

 

状況を整理します。

・R1からR2(192.168.1.2)へはpingが通る

・R2からR3(192.168.2.2)へはpingが通る

R1からR3(192.168.2.2)へはpingが通らない

 

ここからルーティングという概念を学ぶことになります。

◆R1のルーティングテーブルを確認しましょう!

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R1#show ip route

※登録されているセグメントが表記されます。

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「C」とある右側をみていただくと、

「192.168.1.0 / 24」「192.168.4.0 /24」とあります。

「C」の意味は「直接接続している」という意味で、

「192.168.1.0 / 24」「192.168.4.0 /24」の2つのセグメントが接続=登録していることを表しています。

 

さきほどR1からR3(192.168.2.2)へはpingが通りませんでしたがそもそもR1には「192.168.2.0 /24」が登録されていないことから、「192.168.2.2」にpingを打つように指示をされても、どこに通信したらいいかわからない状態です。

 

このような場合、ルータは通信を破棄するルールがあります。

 

したがって、R1に対して宛先である「192.168.2.0 /24」と、そこへ通信するための経由地点(next-hop)を登録する必要があります。

「宛先に対して最適な経路を選択すること」を「ルーティング」といいます。

 

「ルーティング」には大きく2種類あります。

1つが宛先と経路を手動で設定するStatic Routingと、もう1つが仕組みによって登録されていないセグメント(宛先)をルータ間で共有し最適な経路を自動で計算するDynamic Routingがあります。

 

ここではStatic Routingについて学びます。

 

以降、Static Routingの設定を行います。

Step3に続く。